興が乗る
「興が乗る」という言葉の意味や使い方について解説します。
読み方は、「きょうがのる」となります。
この「興が乗る」という言葉は、日常会話で使うことがあり耳馴染みのある方が多いのではないでしょうか。
どちらかというと、年齢層の高い世代の方が会話の中で自然に使っているイメージがある言葉です。
また、古典文学の作品などでも目にする言い回しで、古くから使われています。
若い世代の方は、もしかすると耳馴染みがないかもしれないので、この機会に「興が乗る」について深く知っていきましょう。
興が乗るの意味とは
興が乗る(きょうがのる)とは、「あることに面白さを感じて夢中になる。面白さに心が浮かれて夢中で何かをする。」という意味になります。
興(きょう)とは、「面白いこと。面白み。」や「座興。その場の戯れ。」という意味です。
この「興」という言葉は、さまざまな言い回しに用いられ「興が湧く」や「興に入る」、「一興」といった表現も存在します。
「興が湧く」は、面白さを感じるという意味で、「興に入る」は、興が乗ると同じ意味になります。
さらに「一興」は、ちょっとした面白さや楽しさという意味になります。
また、「興が乗る」の反対の表現として「興が冷める(醒める)」があります。
こちらは、「これまで抱いた愉快な気持ちや興味が一気に失われること。」という意味になります。
同じ意味で「興がそがれる」や「興醒め」といった言い回しもあります。
「興が冷める(醒める)」や「興醒め(きょうざめ)」という表現は、若い世代の方も日常会話で使うことがあるのではないでしょうか。

興が乗るを使った文章・例文
- 落語に熱中している彼は、覚えたての一席を興に乗って披露した。