「完膚なきまで」とは?意味や使い方を解説!

「完膚なきまで」という言葉をご存知でしょうか。聞いたことはあっても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「完膚なきまで」について解説します。

目次

  1. 完膚なきまで
  2. 完膚なきまでの意味とは
  3. 完膚なきまでの使い方・例文

完膚なきまで

完膚(かんぷ)なきまで」という言葉をご存知でしょうか?
よく、スポーツ漫画などで「完膚なきまでに叩きのめす」などと使われているので、聞いたことがある方も多いかもしれません。
でも、この「完膚(かんぷ)」って何でしょう。正確な意味を知っている方は少ないのではないでしょうか。
今回は、「完膚なきまで」について解説します。
 

完膚なきまでの意味とは

「完膚なきまで」とは、「徹底的に、余すところなく痛めつける」という意味です。

「完膚(かんぷ)」とは、「傷ひとつない完全な膚(はだ・肌)」のこと。それが「無くなるまで」ということは、「傷のないところが全くないほど身体を痛めつける」という意味になります。

この言葉は、中国の故事にちなんでいます。
唐の時代、軍のクーデターにより皇帝が都を追われました。将軍・蒋鎮は、皇帝の重臣であった劉廼を味方に引き入れようとしますが、劉廼はそれを拒否。怒った蒋鎮は、劉廼の全身にお灸をすえて皮膚を焼くという拷問を行いましたが、とうとう味方にはなりませんでした。
                             【新唐書・劉廼伝より】

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「完膚なきまで」の誤用

ときどき、この「完膚なきまで」を「完全な・完璧な」という意味で使っている文脈がありますが、これは間違いです。

「完膚なきまで」と似た意味の言葉

「完膚なきまで」と似た意味の言葉としては、以下のようなものが挙げられます。
・こてんぱんに
・ぐうの音も出ないほど
・二度と立ち上がれないくらい
・フルボッコ

完膚なきまでの使い方・例文

1.今回は失点を許したが、次の試合では完膚なきまでに叩きのめすから覚悟しておけ。
2.殺意のあったことを証明しようとした検察側だが、
  弁護側に完膚なきまでに論破されていた。

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