端正
「端正(たんせい)」という言葉は、日常生活の中で使う機会は少ないですが本を読んでいると見かけることも多い言葉ですね。「端整」と書くこともありますが、「端正」とは異なる意味も含んでいることを知らない人は多いかもしれません。
「容貌端正」という4字熟語で使われることもありますので、この機会に併せて知っておくと便利です。
この記事では「端正」の意味や使い方、「端整」との使い分けなどを解説します。
端正の意味とは
「端正」の読み方は「たんせい」です。「端整」とした時にも読み方は変わりません。
「端正」の意味は「姿や形、動きなどが正しくてきちんとしていること」です。
「端整」の場合にも同じ意味があります。加えて、「端整」の場合には「顔立ちが美しく、整っていること」も意味します。「端整な顔立ち」という使い方をする場合が多く、「端整」と書いた方がなじみ深い人も多いかもしれませんね。
「端正」は人間の様子だけではなく、様々なものに対して使うことができます。花や動物などに使うこともできますし、山や道具などあらゆるものに使用できます。
四字熟語には「容貌端正」があります。意味は「顔かたちが整っていること」です。「容貌端整」と書いても同じ意味を持ちます。

端正の使い方・例文
- 彼は端整な顔立ちをしているので、小学生の頃から学校では絶大な人気を誇っていた。
- 今日の富士山はいつにも増して端正に感じる。
- 端正で美しい花をめでていると、生まれたことの儚さを感じずにはいられない。