押しも押されぬ
「押しも押されぬ」という言葉は、日常会話の中で使う機会や聞く機会が多い言葉ではないでしょうか。「押しも押されぬスーパースター」や「押しも押されぬエース」などの形で使う場合がありますね。
実は、この「押しも押されぬ」という使い方は間違いなのです。「押しも押されもしない」「押すに押されぬ」という2つの言葉が混同されて使われている言葉です。現在でも誤用として注意が呼びかけられている言葉ですから、気をつけたいですね。
この記事では、「押しも押されぬ」の誤用や元の形について解説します。
押しも押されぬの意味とは
「押しも押されぬ」は「人に左右されず堂々としている」といった意味で使われることがありますが、誤用です。
この意味を表す本来の使い方は「押しも押されもせぬ」です。これと、「厳に存在する事実」を意味する「押すに押されぬ」が混ざり「押しも押されぬ」になりました。
「押しも押されぬ」は現在でも誤用とされている言葉ですが、正しい形だと勘違いしている人が非常に多い言葉でもあります。よく聞く言葉ではありますが、間違いですので使わないように気をつけたいですね。
「押しも押されもしない」を使うようにしましょう。

押しも押されぬの使い方・例文
- 押しも押されぬアイドルなどの言い回しを使っていたが、実は「押しも押されもしない」が正しいと知って驚いた。
- テレビで押しも押されもしないと言っているのを聞いて、押しも押されぬが誤用だと知った。
- 彼は押しも押されもしない昭和のトップスターで今でも人気がある。