泥仕合
「泥仕合」という言葉の意味や語源、使い方について解説します。
読み方は「どろじあい」となり、漢字では「泥仕合」と書きます。
よく、野球やラグビーなどの試合が雨天時に行われた際に「泥試合」と書かれることがありますが、厳密には泥試合という言葉はなく、間違いとなります。
漢字表記での間違いが非常に多い言葉なので、気を付けたいところです。
この「泥仕合」という言葉は、スポーツ観戦をしている際や討論番組を見ている際などに使われることが多いです。
意外と幅広い場面で使われる言葉なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回は、泥仕合について詳しく解説します。
泥仕合の意味とは
泥仕合(どろじあい)の意味は大きく分けて2つあります。
まず、1つ目は「互いに、相手に対して欠点や弱点、秘密などを言って非難し醜く争うこと。」という意味になります。
そして、2つ目は「歌舞伎の演目の中で、舞台上に泥田を作ってその上で立ち回りを演じること。」という意味になります。
一般的には、1つ目の意味で使われることが多いです。
例えば、スポーツにおいての泥仕合は、サッカーでラフプレーが続くだけで互いに点が入らない状況を見た際に「とんだ泥仕合だ。」といった使い方をします。

泥仕合の語源
泥仕合の語源は、江戸時代に遡ります。
当時、歌舞伎では舞台上に様々な仕掛けをして演目を盛り上げていました。
例えば、屋根の上で立ち回る演出を屋根仕合、舞台を暗くして立ち回る演出を「闇仕合」といっていました。
その中で舞台上に泥田を作り、役者達が泥にまみれて争う演出を「泥仕合」といっていたことが、一般的に広まり、互いに醜く争う様子がまるで泥仕合のようであることから、泥仕合が現在のような意味で使われるようになりました。
泥仕合の使い方・例文
- 討論番組を見ていたら、出演者たちが討論の趣旨から外れて個人攻撃をし始めたので泥仕合になったと思いチャンネルを変えた。