適者生存
「適者生存(てきしゃせいぞん)」という言葉をご存知でしょうか?
おもに生物学の分野で使われる言葉ですが、最初に提唱したのは生物学者ではなく、ハーバート・スペンサーという社会学者でした。
今回は「適者生存」について解説します。
適者生存の意味とは
「適者生存(てきしゃせいぞん)」とは、「ある環境の中で最も適応した生物が生き残ることで進化していく」という考えのことです。最適者生存とも。英語で「survival of the fittest」
イギリスの哲学者・社会学者であるハーバート・スペンサーが著書『Principles of Biology』の中で提唱した概念であり、造語です。
自然科学者チャールズ・ダーウィンは、著書『種の起源(第6版)』の中でこの考え方を「生存競争」「自然選択」という表現で取り入れました。
一般に『種の起源』と呼ばれている本の正式なタイトルは、『自然選択の方途による、すなわち生存競争において有利なレースの存続することによる種の起源』(原題:On the Origin of Species by Means of Natural Selection, or the Preservation of Favoured Races in the Struggle for Life)といいます。

適者生存を使った文章・例文
1.生物の進化の鍵は適者生存にある。
2.スペンサーの適者生存の概念を、単純に弱肉強食だと言い換えるのは間違いである。