有頂天
皆さんは「有頂天(うちょうてん)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
映画のタイトルに使われていたから知っている、という人も多いかと思われます。
「有頂天」はもともと仏教に由来する言葉です。「有頂点」と書いてしまう間違いも多いので、これを機会にきちんと覚えておきましょう。
今回は「有頂天」という言葉について詳しく解説します。
有頂天の意味とは
有頂天とは「得意になって喜びの絶頂にいること」という意味です。「有頂天になる」というような使い方が一般的です。
「有頂点」は間違いです。誤使用に気をつけましょう。
もともとは仏教の世界観の一つであり、「天上の三界における最上位の天」を意味するサンスクリット語を漢訳したものです。
そこから、喜びのあまり天の一番てっぺんに上ったような気持ちになって、舞い上がっているという例えとして用いられています。

有頂天の類語
有頂天の類語には「尋常でないほど喜んでいる」といった意味の言葉で「狂喜」「法悦」などがあります。
また、「恍惚」「陶然」など、「我を忘れるほど喜びに浸っている」という意味の言葉も該当します。
また、「歓天喜地(かんてんきち)」や「欣喜雀躍(きんきじゃくやく)」という四字熟語もあります。
特に「歓天喜地」は、「天に向かって歓び地に向かって喜ぶ」という、「有頂天」の由来にも通じるものがある言葉です。
有頂天の使い方・例文
- 彼には最近恋人ができたらしい。きっと有頂天になるだろうね。
- 息子が100点を取ったと、有頂天で報告してきた。