まんざらでもない
「まんざらでもない」という言葉をご存知でしょうか?
日常的にわりと使われる慣用句なので、聞き覚えのある方も多いかと思います。
「まんざらではない(満更ではない)」とも聞きますね。
今回は「まんざらでもない」について解説します。

まんざらでもないの意味とは
「まんざらでもない」とは、「悪くない、全く駄目というわけでもない、ていうか結構良い」という意味の言葉です。
「まんざら」は、「満更」とも書きますが、これは当て字で語源についてもはっきりとした説はありません。
「満更」だけでは、「全く、ひたすら」という意味を持ちます。
これに否定形「でもない」をつけることで、「全く嫌なわけではない」「ひたすら悪いというわけではない」という意味を表すようになりました。
慣用句ですので「まんざらでもない」でひと続きの言葉として使われるため、「まんざらではない(満更ではない)」とは云わないので注意が必要です。
似たような用法の慣用句
似たような用法の例として、「やぶさかでない(やぶさかではない)」という慣用句があります。
「やぶさか」とは、漢字で「吝か」と書き、意味は「気が進まない、あんまりやりたくない」様子を表します。
「気が進まない」を否定形でひっくり返して、「進んでする、喜んでする」という意味になります。
【やぶさかでないの使い方・例文】
・私の誤りを認めるにやぶさかでない。
・もちろん、業務提携にやぶさかではありません。ご協力を惜しまない所存です。
まんざらでもないの使い方・例文
1.彼は、美女に褒められてまんざらでもない顔をした。
2.彼女は「チャラい男は好みじゃないのよ」と言っていたのに、
合コンの終わりには、まんざらでもない様子で名刺を受け取っていた。