類稀
「類稀(たぐいまれ)」という言葉は「類稀な才能」などの形で使われていることが多いですね。日常会話の中で使うことは少ないかもしれませんが、小説やテレビドラマ、映画などでは目にする機会も多いです。
なじみのある言葉ながらその正しい意味や使い方を知らない人は多いかも知れません。間違いやすい誤用もあるので、それも含めて知っておきたいですね。
この記事では「類稀」の意味や使い方、例文などを解説します。
類稀の意味とは
「類稀」は「たぐいまれ」と読みます。
「類稀」の意味は「似たようなものがなく珍しいこと」です。「類稀な才能」「類稀な美しさ」などの形で使われますね。ポジティブな意味を持ったほめ言葉として使われることの方が多いです。
「類」には「同じような」といった意味があります。これに希少であることを表す「稀」をつけることで同じようなものがないことを表しています。
一つ気をつけたい誤用があります。「たぐいまれない才能」などと使う人がいますが、これは間違った使い方です。恐らく響きが近いためこのような使い方をしてしまうのだと考えられますが、これでは意味が伝わりません。
「たぐいまれない才能」ではなく、「たぐいまれな才能」が正しい形です。

類稀の使い方・例文
- 今期の得点王になったサッカー選手は類稀なボールコントロール技術を持っているので、彼からボールを奪うのは不可能に近い。
- 類稀な美しさを持っている彼女は、多くの人に愛されてのびのびと育ってきた。
- 類稀な芸術センスを発揮した彼は、海外の多くのアーティストから注目される存在になった。