慮る
皆さんは、「慮る(おもんぱかる)」という言葉をご存知でしょうか。
少し難しい言葉なので、見たことの無い方も少なくないと思います。
この記事では、「慮る(おもんぱかる)」の意味を解説させていただきます。
慮るの意味とは
「慮る(おもんぱかる)」とは、「じっくり考える」「深く考えを巡らせる」という意味です。
何かをする時に、周囲の状況やタイミングなどをアレコレ考えることを言います。
読み方ですが、「おもんぱかる」でも「おもんばかる」でも構いません。
辞書によっては「おもんぱかる」という読み方のみで「おもんばかる」が載っていないこともありますが、どちらも使えます。自分の発音しやすい方を使いましょう。

慮ると忖度の違いとは
「慮る(おもんぱかる)」と「忖度(そんたく)」は、時折同一視される言葉です。
「慮る」は「想像すること」を意味します。
そして、「この行動を起こせば相手はこうする」などと、「相手のことを想像する」に繋がります。
「忖度」は「他人の気持ちを推し量る」という意味です。
どちらかと言えば、「相手が口にしない本音を察する」という使われ方をします。
「慮る」と「忖度」の違いですが、「慮る」は「周囲の状況を見て、行動を起こせばどうなるか」を考えることです。
対して「忖度」は「相手の状況を見て、相手の本音を察する」という意味です。
「慮る」は行動をしたあとのことを考え、「忖度」は今何をするべきかを考える、というイメージです。
慮るの使い方・例文
ここで、「慮る(おもんぱかる)」を使った例文をご紹介します。
1.彼はもう少し人の気持ちを慮ることを覚えるべきだ。
2.彼女の行動は、我々を慮るが故のものだ。