サクラ
「サクラ」という言葉は一般的には春に咲く花の「桜」を意味しますが、「今回のイベントにはサクラが紛れ込んでいた」のように、イベントの盛り上げ役などを指して使うこともありますね。
「サクラ」は隠語として使われていますが、意外に使われる機会が多い言葉ですので意味や語源を知っておきたいところです。
この記事では「サクラ」の意味や使い方、語源などを解説します。

サクラの意味とは
「サクラ」の意味は「公演の主催側に雇われてお客として参加して盛り上げる人」「販売店に雇われて商品を高額で購入したり、売れている雰囲気を出す人」です。
おとりとしてあらかじめ仕込まれた人を「サクラ」と呼びますが、おとりとは気づかずに商品を買ってしまうことも多々あります。
語源は江戸時代にさかのぼります。歌舞伎を無料で見せてもらうかわりに、役者への掛け声などを率先して行う盛り上げ役を「サクラ」と呼びました。
これは、その場の盛り上がりが「桜(さくら)が咲いて散ること」に似ていたことと、桜(さくら)の花見は無料でできるものであったことからきています。
明治時代になると、芝居だけではなく商売にも「サクラ」が登場します。露天などで「サクラ」を雇って盛り上げるやらせの手法が出てきました。彼らの登場から偽客と書いて「サクラ」と読む当て字も登場しています。
現在でも偽客が使われることは多く、出会い系ではサクラがかなりの割合がいると言われていますね。
サクラの使い方・例文
- 出会い系にいる女の子の多くがサクラだと言われている。
- あの店はサクラばっかりで、やらせが日常的に行われている。