趣味嗜好
「趣味嗜好(しゅみしこう)」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「趣味」と「嗜好」はそれぞれ正しく用いられているのに対し、4字熟語の「趣味嗜好」になると途端に誤用が増える珍しいタイプの言葉で、テレビでも誤用される場合があるなど、正しい意味を理解している人が少ない言葉です。
ここではそんな「趣味嗜好」について意味や使い方、似た読み方の趣味趣向との違いについて詳しくご紹介していきます。

趣味嗜好の意味とは
趣味嗜好(しゅみしこう)とは、「好きなこと」あるいは「好きなこと楽しむこと」を意味します。
趣味と嗜好はそれぞれ好きなことそのものとそれを行うことを表す言葉で、その2つが合わさった四字熟語で、「好き嫌い」に近い意味合いで使われます。
よく誤用される似た読み方の「趣味趣向(しゅみしゅこう)」は、好きなものの方向性やジャンルを示す意味合いもあるため、単純にあるものを好きであることに対して用いられるのは誤用となりますので注意が必要です。
逆に好きなもの方向性やジャンルについて「趣味嗜好」を用いるのも誤用になります。趣味嗜好はあくまでも好き嫌いや好きなことを楽しむことに対して用いられる言葉です。
趣味嗜好の使い方・例文
- 人に家に遊びに行く一番の楽しみは、その人の趣味嗜好がモロに出る部屋の模様を見ることだ。
- 他人に趣味嗜好の違いをとやかく言われる筋合いはない。
- 婚活で知り合った男性と性格から趣味嗜好まで、あらゆることが一致したため、思わず運命の人だと感じてしまった。