必要悪
「必要悪」という言葉をご存知でしょうか。
この「必要悪」の存在そのものに様々な議論がされている言葉です。日本のヤクザや暴力団などを「必要悪」とする声もあり、どれがこの言葉を表すのに最適な例なのかについても常に議論を起こしています。
ここではそんな「必要悪」について詳しくご紹介していきます。

必要悪の意味とは
必要悪とは、読んで字の如く「必要な悪」のことを指します
法的にも社会的にも悪い行いでも、それを行うことによってより悪い事態に陥ることを阻止する行いのことを指します。動物の殺処分や風俗営業、あるいは自動車や酒・煙草など、様々な問題を起こしてはいるものの、無くなればさらなる問題の引き金になるものが例に挙げられます。
このため、本質的に悪であることには変わりがないため、その是非については完全に肯定されているわけではなく、黙認されている部分が大きいものを必要悪と呼びます。
日本のヤクザや暴力団を必要悪とする声もあり、海外からの危険組織が日本に根付かないためには必要だとする理屈も存在し議論を呼ぶなど、定義についてもはっきりと定まってはいません。
必要悪の対義語には、いかなる場合であっても悪だとされる「絶対悪」があります。
必要悪の使い方・例文
- 戦争が必要悪かどうかと議論されていたのはすでに過去のことで、絶対悪とみなすことが健全な現代民主主義の絶対条件ではないだろうか。
- 父にずっと酒とたばこをやめるように勧めているが、やめたらやめたで暴れ出すため、必要悪だと思って見逃している状況が続いている。