すこぶる
「すこぶる」という言葉は、「すこぶる元気」などの使い方でよく聞く言葉ですね。強調する時の言葉として認識している人が多いのではないでしょうか。
強調する意味で知られている「すこぶる」ですが、実は元々は違うニュアンスで使われていた言葉なのは知られていません。よく使う言葉ですから、本来の意味も正しく知っておきたいですね。
この記事では「すこぶる」の意味や読み方、使い方や語源などを解説します。
すこぶるの意味とは
「すこぶる」は漢字だと「頗る」と書きます。「頗る」には頭を傾ける意味もあるので「すこぶる」には、かたよる、公平でないなどの意味もあります。
漢字で書かれた時には読み方が難しいので覚えておきたいですね。
「すこぶる」の意味は「とても」「かなり」などとして知られています。「すこぶる元気」などの使い方を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実はこれは中世以降の使い方で、本来の意味は違いました。
本来は「少し」「ちょっと」などの意味を持っていました。これは、語源を見るとわかります。

すこぶるの語源
「すこぶる」は二つの言葉の意味を含んでいます。
「少し」の語源でもある「すこ」に、それらしい様子などの意味を持つ「ぶる」を付けたものです。この成り立ちを考えると「ちょっと」「少し」の意味がぴたりと当てはまります。
原因は定かではありませんが、中世あたりで使い方が変わっていきました。
すこぶるの使い方・例文
- 僕はすこぶる元気だから心配しないで海外旅行を楽しんできてね。