いっちょまえ
皆さんは、「いっちょまえ」という言葉をご存知でしょうか。
「いっちょまえに偉そうに」など、ドラマや小説などで見聞きしたことのある方も多いと思います。
この記事では、「いっちょまえ」の意味と使い方・例文を解説させていただきます。

いっちょまえの意味とは
「いっちょまえ」とは、「十分な実力があって、人並みに扱われる資格がある」という意味です。
「一丁前(いっちょうまえ)」という言葉が訛って「いっちょまえ」という言葉に変化しました。
「一丁前」とは元々、「正丁(せいちょう)」という言葉でした。正丁とは、7世紀から10世紀の古代律令制の時代に21歳から60歳の健康な公民男性を指して言う言葉でした。
つまり、働くことができる、農作ができるなど、一人前の実力のある人のことを「正丁」と呼びました。
正丁が略されて「丁」になり、「一人前」と混ざって「一丁前」という言葉になり、それがさらに訛って「いっちょまえ」になるという複雑な変化を遂げています。
生意気な態度を見せる半人前の人をたしなめたり、貶す意味で使われるのが一般的です。一人前になったことを「いっちょまえになった」と褒める意味で使われることはあまりありません。
いっちょまえの使い方・例文
ここで、「いっちょまえ」を使った例文をご紹介します。
1.何をいっちょまえに偉そうに意見しているんだ。
2.いっちょまえに意見する前に、まずは実力を付けろと言っているんだ。
3.嫌いな食べ物も残さず食べないと、いっちょまえの大人になれないぞ。