なあなあ
「なあなあ」という言葉を実際に使ったことがある方はいらっしゃいますでしょうか。
「なあなあな関係」や「なあなあになる」といった使われ方する比較的ポピュラーな言葉ですが、ではなぜなあなあという表現になのかというと、意外に答えられない方は多いのではないでしょうか。
ここではそんな「なあなあ」の意味や使い方の他に、類語やなぜこうした表現が生まれたのかという語源などもご紹介します。

なあなあの意味とは
なあなあとは、「互いに妥協して済ませること」を意味します。
はっきりと約束を交わしていないのに関係が続いたり、断ったりしたわけでもないのにいつの間にか切れていたりする状況を表す言葉で、主に良くない意味として使われます。
兵庫県北部の但馬(たじま)方言では親しい間柄に話しかける時の挨拶感覚で用いられ、大阪の方言としてはまさに何事もいいかげんに済ませることを表します。
なあなあの類語
なあなあの類語には、「おざなり」や「ぞんざい」、「粗末」といった言葉が当たります。
なあなあの語源
語源は歌舞伎だとされています。
一人が「なあ」と呼びかけ、相手も呼びかけに対して「なあ」としか返さず、互いに「なあ」の一言だけで表現し合うことから、2人の間でのみ通じていることを意味して使われ始めたとされています。
なあなあの使い方・例文
- これまで丁寧なビジネスメールを送ってきていたのに、ひどくなあなあなビジネスメールが送られてきて驚いた。
- このままなあなあになるのは双方にとって良くないと思い、はっきりと別れを告げることにした。
- あの2人にいくらなあなあな関係は良くないと呼びかけても、全く聞き耳をもってくれない。