啖呵を切る
「啖呵を切る」という言葉について解説します。
「威勢よく啖呵を切る」というような感じで使われるこの言葉。若干昭和な雰囲気が漂っている気がして、最近では見聞きすることが少なくなってきているかもしれません。
若い方の中には初耳という方もいるかもしれませんが、皆さんはこの「啖呵を切る」の意味をちゃんと知っているでしょうか。
ここでは啖呵を切るの意味、使い方に加えて語源なども紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。
啖呵を切るの意味とは
啖呵を切るとは「威勢のいい言葉で、歯切れよくまくしたてる」という意味の言葉となっています。
イメージ的に近く、類語にも挙げられるものに「喧嘩を売る」という言葉があります。
もしかすると同じような意味として把握している方もいらっしゃるかもしれませんが、「喧嘩を売る」のように必ずしも相手を攻撃するものではなく、少し意味合いが違っているのが分かると思います。
昭和の頃には、たたき売り、八百屋さん、魚屋さんなど威勢よく、売り言葉的に気持ちのいい啖呵を切る方が多かったような気がしますが、現代でそれをやると迷惑行為になってしまうかもしれませんね。
啖呵を切るの語源
啖呵を切るの啖呵は元々は「痰火」と書き、咳などと一緒に激しく痰が出る病気のことをいっていました。
その痰火を治すことを「切る」といい、痰火を切る(治す)と胸がすっきりすることから転じて、歯切れよく相手をまくしたてることを啖呵を切るというようになったと言われています。

啖呵を切るを使った文章・例文
- 妻のねちっこい小言に対し、思わず啖呵を切るような真似をしてしまった。