ロートル
皆さんは「ロートル」という言葉をご存知でしょうか。
おそらく聞いたことがある人の方が少ないのではないでしょうか。これは昭和の頃に使われていた言葉ですが、現在はほとんど耳にしない死語となっています。
しかし、一部の業界には残っている言葉なので、これを機会に覚えてみましょう。

ロートルの意味とは
ロートルとは「年寄り、老人」という意味です。
昭和40年代ごろまで日常会話で使われていた言葉で、「現役を引退した年寄り」「使い物にならない老人」というような否定的なニュアンスで使われることが多い言葉です。
最近ではもはや聞かなくなってきた言葉、いわゆる死語ではありますが、年齢によって現役として活動できるかどうかが明白な世界であるスポーツ界では今でも使われています。
ただ、スポーツにおけるロートルとは「現役を引退していてもおかしくない年齢の選手」という意味なので、世間一般でいう「年寄り」よりも若い人に対しても使われます。
また、大きく型落ちした機械のことを「ロートルマシン」というなど、一部の分野では今も残っている言葉です。
語源は意外にも中国語で老人を意味する言葉「老頭児」です。
ただし「老頭児」は日本語の「ロートル」と違って、老人への親しみがこもった意味合いの言葉です。
「老頭子(ラオトウジ)」という言葉が老人への罵倒語なので、「ロートル」の意味に近いです。
ロートルの使い方・例文
- うちの部署はロートルな爺さんたちばかりだから、いろいろとやりにくくて困っている。
- スポーツを見ていてロートルな選手が出てくると、監督の力量を疑ってしまう。