覿面
「覿面(てきめん)」という言葉を一度は聞いたことがあるはず。
この言葉単体では読み方も難しいですが、「効果覿面」という形なら多くの方がご存知なのではないでしょうか。
しかし、ポピュラーな言葉である反面、誤用が多いのも特徴なため、正しく意味を理解しておきたい言葉でもあります。
ここではそんな「覿面」について、意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。

覿面の意味とは
効果覿面とは、「すぐに効果が出ること」を意味します。
読み方は「てきめん」になります。
治療の効果や、スポーツの作戦や戦術など、あらゆる試みの成果が早く表れることを幅広く指す言葉、「てきめんだ」や「効果覿面のようだ」という使い方がされます。
効果が大きいことに対して用いられる誤用がありますが、あくまでも早い段階で効果が表れることを指す言葉になります。そのため大差で勝ったことを指して「作戦の効果が覿面に出た勝利だった」という使い方は誤用となりますので注意が必要です。
効果が大きいことに対して用いる場合「効果覿面(こうかてきめん)」ではなく、「効果抜群(こうかばつぐん)」が用いられます。
覿面の使い方・例文
- やっぱり風邪の初期症状が出てからの生姜湯は覿面に効く。
- 家事を手伝わない夫に小遣い減額をちらつかせたら、覿面だったらしく、すぐに洗濯物をベランダに持って行ってくれた。
- 相手の司令塔に対するマークを厳しくするよう作戦変更をしたら、あっという間に調子を崩し始めたのを見るに、効果は覿面だったようだ。