一丁噛み
「一丁噛み(いっちょかみ)」という言葉をご存知でしょうか。
大阪弁であることから、地域によっては日常生活の中でこの言葉自体を見聞きする機会はそこまで多くありませんが、この言葉が意味する状況は日常生活の中に溢れているため、この機会に是非意味を理解しておきましょう。
ここではそんな大阪弁の「一丁噛み」について、意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。
一丁噛みの意味とは
一丁噛み(いっちょかみ)とは、「何にでも首を突っ込む人、あるいは突っ込みたがる人のこと」を意味します。
一丁は豆腐や包丁などのことを指す他、勝負事のことを指す言葉でもあり、噛むとは物事に関わることを意味します。
本来は大阪弁で、儲け話などに乗っかろうとすることや、好奇心から物事に興味を持って関わろうとすること、あるいは目立ちたがりな人がしゃしゃり出ようとすることを指す言葉として用いられていました。
そこから転じて、趣味などを少しだけかじってすぐに投げ出す人や、浅く広く知識を集めている人のことなど、何事にも首を突っ込む人のことを広く指す言葉になります。
好奇心があることを意味するポジティブな意味合いや、図々しいことを指すネガティブな意味合いでも用いられます。
一丁噛みを使った文章・例文
- 好奇心が強すぎるせいで、人がひそひそ話をしていたら、一丁噛みをせずにいられない。
- 乗り遅れてしまったかと思ったが、なんとか一丁噛みで分け前に預かることができた。
- 儲け話に敏感なことを自慢してはいるが、その実は一丁噛みばかりで自分からは何も発しようとしない無能な男だ。