栴檀は双葉より芳し
「栴檀は双葉より芳し(せんだんはふたばよりかんばし)」という言葉をご存知でしょうか。
日常生活ではあまり聞く機会はないですが、若く素晴らしい秀才が活躍することの多い現代では是非知っておきたい言葉です。
また意味を知っている人の中にも、この言葉に隠された意外な事実は知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
ここではそんな身になることわざについて、意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。
栴檀は双葉より芳しの意味とは
栴檀は双葉より芳しとは、「大成するような人物は幼い頃から只ならぬ雰囲気を放っているもの」という意味になります。
香木である栴檀(せんだん)や白檀(びゃくだん)は発芽の時点ですでに香気が漂っていることから、後に世に傑出するような優れた才能を発揮する人は、幼い頃からその秀才の片鱗が見え隠れしているものだという意味になります。
ことわざでは「栴檀は~」となっていますが、実際には白檀の香気は早くから芳しいことを指すことわざだとされています。ただし、「白檀は双葉より芳し」とはならないため注意が必要です。
対義語には、本当に素晴らしい人物になる人は、若い頃ほど目立たないもので、歳を経てから次第にその才能を大きく開花させていくものだという「大器晩成(たいきばんせい)」があります。

栴檀は双葉より芳しを使った文章・例文
- 大人顔負けのしっかりした子だが、栴檀は双葉より芳しで、きっと将来はとんでもない秀才に育つはずだ。
- 社長の子どもの頃の写真を見せてもらったが、いやに凛とした雰囲気で、これぞ栴檀は双葉より芳しということなのだろう。