旅は道連れ世は情け
「旅は道連れ世は情け(たびはみちづれよはなさけ)」という言葉をご存知でしょうか?
昔からよくテレビや雑誌などで見聞きしますし、演歌の前口上にも使われるこの言葉、いったいどういう意味なのでしょうか。
今回は「旅は道連れ世は情け」について解説します。
旅は道連れ世は情けの意味とは
「旅は道連れ世は情け(たびはみちづれよはなさけ)」とは、旅をするには一緒に旅をする道連れがいる方が心強い様に、世の中を渡るには、人情をもって仲良くやっていくのが大切だという意味のことわざです。
この言葉は、「江戸いろはかるた」の「た」の項にも採用されています。江戸いろはかるたは、江戸時代後期に成立したものです。出典はさらに古く、江戸前期の俳諧集『毛吹草(けふきぐさ)』より。また、同じく江戸時代前期に成立した仮名草子『東海道名所記』にも同様の記述がみられます。
江戸時代の旅は、交通網の発達した現代と違い、とても危険で大変なものでした。一人旅はとても心細いものだったでしょう。そんな時に仲良く旅をしてくれる道連れがいるというのは、とても心強いものです。同じように、浮世を渡っていくのに大事なのは人情であるということです。

旅は道連れ世は情けの類義語
「旅は道連れ世は情け」の類義語には以下のようなものが挙げられます。
・旅は心世は情け
【例文】旅は心世は情け、旅先で心温まる出会いをすると世の中捨てたもんじゃないと思うものだ。
旅は道連れ世は情けを使った文章・例文
1.旅は道連れ世は情けというし、困ったときにはドンと頼ってくれ。
2.旅は道連れ世は情けだ。ここで出会ったのも何かの縁、目的地まで一緒に行かないか?