断腸の思い
「断腸の思い(だんちょうのおもい)」という言葉は、映画や小説などの創作物で目にする機会が多い言葉で、日常でも使う機会がありますね。
「断腸の思い」はよく使う言葉なので、正確な意味や使い方を知って正しく使いましょう。使う場面によっては、おおげさだと思われてしまうこともあるので使う場面を見極めることも肝心です。
この記事では「断腸の思い」の意味や使い方などを解説します。
断腸の思いの意味とは
「断腸の思い」は、「はらわたがちぎれるほどの悲しい、辛い気持ち」を表します。
はらわたとは内臓のことで、その中でも主に腸を意味します。
腸がひきちぎれるほどという比喩で、悲しい気持ちを表した言葉です。
そのため、普通の辛い気持ちとは一線を画す感情を表現することを覚えておきましょう。明らかに軽い場面で「断腸の思い」を使うと、おおげさな人間だと思われる可能性があるので注意が必要です。
また、「はらわた」を使った表現には「はらわたが煮え繰り返る」というものもあります。
「はらわたが煮え繰り返る」は、怒りをこらえることができないほど腹が立っている状態のことです。

断腸の思いを使った文章・例文
- 引っ越すことになり、次の家は部屋が狭くなるので断腸の思いでずっと使ってきた思い出深い机を捨てることにした。
- 駅伝のメンバーを決める時に、断腸の思いで故障がちなキャプテンを外す決断をした。
- 彼のミスは仕方のないことだったのだが、会社としての体裁を保つために断腸の思いで地方の支社に転勤してもらうことにした。