「天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」とは?意味や使い方を解説!

「天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」という言葉をご存知でしょうか。知っていても意味がわからない人が多いと思うので、この記事では「天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」について解説します。

目次

  1. 天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず
  2. 天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らずの意味とは
  3. 天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らずを使った文章・例文

天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず

天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」という言葉をご存知でしょうか?
ご存知、壱萬円札でお馴染みの福沢諭吉先生のお言葉です。
実はこの言葉には、とても深い意味があるのです。
というわけで今回は「天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」について解説します。
 

天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らずの意味とは

「天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」とは、人は生まれながらに平等で、身分に上下などはない、という意味の言葉です。明治時代に出版された福沢諭吉の著書『学問のすすめ』の冒頭部分であり、もっとも有名な部分ではないでしょうか。

『学問のすすめ』は、幕末を経て明治時代となる激動の社会において、近代民主主義国家の国民としての自覚を促すとともに、学問を修めることの重要性を説いています。

『学問のすすめ』の冒頭において、福沢諭吉は『「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。』と書いています。しかし読み進めると『されども今、広くこの人間世界を見渡すに、ー中略ー その有様雲ととの相違あるに似たるはなんぞや。』と疑問を投げかけています。
そして『人は生まれながらにして貴賤・貧富の別なし。ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無学なる者は貧人となり下人となるなり。』としています。
つまり、人は生まれながらに平等ではあるけれども、勉強をして賢い人は敬われお金持ちになれるが、勉強をしない人は貧乏人になるよ、と云っているのです。
では、学問(勉強)とは何か、というと、国語・数学・理科・社会・経済学・修身(道徳)・外国語である、ということを書いています。

初版発行から150年を経てもなお、『学問のすすめ』は現代にも通じる教えが満載です。ただ単に、身分の上下がないとか平等を説いているのではなく、その先、独立不羈(どくりつふき)の精神をもって学問を修めることで国も人も前に進んでいくという力強いメッセージが込められています。
 

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天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らずを使った文章・例文

天は人の上に人をつくらず、人の下に人を作らずというように、差別は絶対に許されないことだ。

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