意気地なし
皆さんは「意気地なし(いくじなし)」という言葉をご存知でしょうか。
女性が男性に対して言っているイメージが強いのは、「ドラえもん」によく出てくるせいでしょうか?
今回は「意気地なし」という言葉について詳しく解説します。

意気地なしの意味とは
意気地なしとは「困難に立ち向かう気力がない人」という意味です。
読み方は「いくじなし」です。
「意気地」という熟語には二通りの読み方があります。
一つは「いきじ」。他の人と張り合ってでも、自分の意思を通そうとすることを言います。
もう一つが「いくじ」で、「事をやり遂げようとする気力」という意味です。
「意気地なし」の場合は後者の意味です。
また、「意地が悪い、良くない意地を張る」という意味で「意気地が悪い」という言葉もあります。
前者の意味の場合は「意気地を立てる」などの使い方があります。
言葉の成り立ちとしては「いきじ」が変化して「いくじ」になったと思われます。
意味も、「いきじ」の意味が若干変化したものとみて間違いなさそうです。
「意気地なし」は、最近はあまり使われない言い回しですが、近代の小説や歌のタイトルにも使われる言葉です。
国民的人気を誇る漫画「ドラえもん」では、ヒロインであるしずかちゃんの「のび太さんの意気地なし!」というセリフがよく聞かれます。
何事にも弱気なのび太君に対してしずかちゃんが怒る様子は、作中で頻繁に見られるシーンですね。
意気地なしの使い方・例文
- あの程度の中傷に落ち込んで挑戦をやめてしまうなんて、君は意気地なしだ。
- 好きな子に声もかけられない、意気地なしな自分を変えたい。