無い袖は振れない
「無い袖は振れない」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
言葉自体はあまりにも当たり前の言葉のため、意味を知っていないとどんなことを表現している言葉なのか想像もつきませんよね。
実は金銭に関わる言葉で、意外に使いどころが多い言葉になります。
ここではそんな「無い袖は振れない」ということわざについて、意味や使い方など詳しくご紹介していきます。
無い袖は振れないの意味とは
無い袖は振れないとは、「持っていないものはどうしようもない」ことを意味します。
着物の袖の下にある袋状の袂(たもと)の部分にお金などを入れて持ち歩いていたことから、袖がないとお金を持ち歩くこともできず、支払いが出来ないことを指して用いられるようになったとされています。
現代では主に支払い義務のあることや、金銭的な問題に関して用いられますが、何かを行うのに必要な物を持っていないことなど、現状何かが足りないことによって目的達成が不可能なことに対して広く用いられています。
ちなみに袂(たもと)のことを指した言葉ですが、無い袂は振れないとはならないため注意が必要です。
無い袖は振れないを使った文章・例文
- 各種料金の支払い期日が迫っているが、無い袖は振れないため滞納することになってしまう。
- 母親の誕生日に新しいマッサージ機を買ってあげたいが、無い袖は振れないので、お金が溜まるまで待ってもらうしかない。
- 工具や材料がなくても毎回なんとか作り上げてみせる棟梁の辞書には、無い袖は振れないという言葉は載っていないのかもしれない。