泣く子と地頭には勝てぬ
「泣く子と地頭には勝てぬ」という言葉があります。
親や社会人にとっては実感する機会も多く、人によってこの言葉が指す状況に当たる機会に大きく差があるのが特徴です。
ここでは意外に日常生活でも出会うことの多い「泣く子と地頭には勝てぬ」について、意味や使い方などを詳しくご紹介していきます。

泣く子と地頭には勝てぬの意味とは
泣く子と地頭には勝てぬとは、「言うことを聞かない子どもと横暴な権力者に道理は通じない」ことを意味します。
「地頭」とはその土地の領主のことを指します。読み方は「じとう」になります。
泣きわめいている赤ん坊など、聞き分けの無い状態にある子どもがそうであるように、権力に任せて横暴な態度を取る人間には、一般社会の道理で立ち向かってもどうしようもないことを表しています。
ちなみに、同じ字で別の読み方をする「じがしら」は能楽の言葉になり、「地頭(じあたま)」と読む場合はその人が本来持つ思考力のことを指す言葉になります。
泣く子と地頭には勝てぬの類語
同じく権力者と聞き分けのない相手には打つ手がないという意味を表した言葉に「主人と病気には勝てぬ」があります。
また意味は少し変わりますが、どうにもならない相手には逆らう必要がないという意味から、「長い物には巻かれろ」なども類語に挙げられます。
泣く子と地頭には勝てぬを使った文章・例文
- 区長が赤ん坊のように駄々をこね出したから、泣く子と地頭には勝てぬが同時に来た感覚だ。
- 泣く子と地頭には勝てぬと諦め、長い物には巻かれろと言い聞かせていれば、横暴な社長の秘書も務まるというものだ。