かたじけない
皆さんは「かたじけない」という言葉をご存知でしょうか。
時代劇をよく見る人にとっては、おなじみの言葉ですね。
では、具体的にどういう意味かお分かりでしょうか?
かたじけないの意味とは
かたじけないとは「感謝にたえない。ありがたい。おそれ多い。面目ない。」という意味です。
もっぱらひらがなで使われる言葉ですが、実は漢字表記があります。
「忝い」または「辱い」と書きます。
「忝」も「辱」も、「かたじけない。もったいない。」または「はずかしめる」という意味です。
音読みは「忝」が「てん」、「辱」が「じょく」で、訓読みはどちらも「かたじけな・い」「はずかし・める」です。
「忝い」あるいは「辱い」の漢字の意味からも分かる通り、「かたじけない」とはもともと「恥じ入る」という意味だったようです。
古文の「かたじけなし」が現代語形「かたじけない」になったようなので、古典ではどう使われていたのか見てみると、たとえば以下のような文脈でした。
- 思ってもみない貴人の訪れや贈り物をありがたく思う、あるいは分不相応だと恐縮する
- 意志薄弱であったことを恥ずかしく思う
などといった様子で、「ありがたい」という気持ちの中に「おそれ多い」という感情が混じっているというニュアンスであることが分かります。
時代劇での用例を見ても、目上の相手に向けて言われた言葉であったり、かしこまった言葉の中で使われています。
「かたじけない」という言葉には「恥じ入る」気持ちが含まれており、丁寧にへりくだった表現なのです。
かたじけないの使い方・例文
- 恩師から悩み事に対するアドバイスをもらい、かたじけなく思う。
- かたじけないことに、世界的に名を馳せているOBが講演に来てくれることになった。