孟母三遷の教え
皆さんは、「孟母三遷の教え(もうぼさんせんのおしえ)」という言葉をご存知でしょうか。
日常的に使うことは少ない言葉なので、見聞きしたことの無い方も少なくないと思います。
この記事では、「孟母三遷の教え」の意味を解説させていただきます。
孟母三遷の教えの意味とは
「孟母三遷の教え(もうぼさんせんのおしえ)」とは、「子供の教育には良い環境を選ぶことが大事」という意味の言葉です。また、教育熱心な母親の例えにも使われます。
孟母とは孟子の母親のことで、三遷とは住居を3回変えたという意味があります。
孟子は最初、墓地の近くに住んでいました。しかしその孟子は墓地で葬式ごっこをして遊ぶので、孟母は市場の傍に引っ越すことを決めました。市場の傍に住み始めた孟子は商人の真似をして遊んだことから、孟母は学校の近くに引っ越すことを決めました。すると、孟子は礼儀作法の真似をして遊ぶようになり、孟母は「ここが孟子に相応しい場所」として、その場所に住み続けたという故事が語源となっています。
このことから、子供を教育するなら周囲の環境にも気を配るのが大事、という教えになりました。また、孟母のように教育熱心で子供の教育に力を入れる母親のことを例える言葉でもあります。
孟母三遷の教えを使った文章・例文
ここで、「孟母三遷の教え(もうぼさんせんのおしえ)」を使った例文をご紹介します。
1.Aちゃんのお母さんは子供の為に環境の良い場所に引っ越すことを検討している。孟母三遷の教えとはこのことだ。
2.孟母三遷の教えとは言うが、子供の都合や気持ちを考えず教育の為だけに引っ越しを繰り返すのは良いことだろうか。