厄介
皆さんは「厄介」という言葉をご存知でしょうか。
「やっかい」という読み方も、その意味も多くの方が理解していると思われます。
誰しも、できれば厄介事には遭遇したくないものですが、なかなかそうはいかないものですよね。
ところで、この「厄介」という言葉には、謙譲語としての使い方もあるって知っていましたか?
今回は「厄介」という言葉について詳しく解説します。
厄介の意味とは
厄介とは「面倒なこと。扱いに手数が必要で煩わしいこと」「世話になること。あるいは、面倒を見ること」という意味です。
読み方は「やっかい」です。
二つ目の意味では「親元で厄介になる」などのように使います。
この場合「厄介になられる」方が実際に煩わしいと思っているかどうかは関係ありません。
面倒をかけ厄介ごとを増やして申し訳ない、厄介者になりますという謙譲語のような表現として使われているのです。
厄介の「厄」は「くるしみ、わざわい」の意味です。
「介」には「間に入る」「助ける」「心にかける」などいろいろな意味がありますが、この場合は三つ目の意味でしょうか。「煩わしいことを気にする」といったようなニュアンスとなります。
また、厄介者や厄介ごとに対して相手をせずに追い払うことを「厄介払い」といいます。
厄介払いされた相手にとってはかなり失礼な言葉ですから、第三者に話す愚痴などの会話でのみ使うようとどめておいたほうが良いでしょう。
厄介の使い方・例文
- この忙しい時に、厄介事を持ち込まないでくれないかな。
- 梅雨時のカビは、きれい好きにとって厄介な相手である。