滅私奉公
「滅私奉公(めっしほうこう)」という言葉について解説します。
みなさんはこの「滅私奉公」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。
時代劇、歴史好きの方であれば戦国時代や封建制度の中の言葉として触れたことがあると思います。
現代ではブラック企業や過労問題に関することでこの言葉が出てきたりもしますが、どういう意味かご存知でしょうか。
また、似た四字熟語として「丁稚奉公(でっちぼうこう)」という言葉もあります。
ここでは「滅私奉公」の意味や使い方、そして丁稚奉公との違いなんかについて紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、この四字熟語について理解・整理してみてください。
滅私奉公の意味とは
滅私奉公とは「公のために私心を捨てて尽くすこと」という意味の四字熟語となっています。
滅私とは私を消すこと、自分を捨てるという意味で、奉公とは、国などの公や雇い主、主人に尽くすという意味なので、公や主人のために私心を捨てて尽くすことという意味になります。
武士の時代では当たり前の考え方ですが、現代では特に一般の会社員などには馴染まない考え方と言えるかもしれません。
ブラック企業や過労問題では、この滅私奉公を強要していることが問題にされることが多いようです。

丁稚奉公との違い
丁稚奉公とは「幼い子を見習いとして商人や職人に預けること」という意味です。
私心を捨てて尽くすという意味の滅私奉公とは全然意味が違うことが分かると思います。
滅私奉公と丁稚奉公は、口に出した時の響がかなり似てるので紛らわしいですが、意味で考えると違いが分かりやすいのではないでしょうか。
滅私奉公を使った文章・例文
- 今どき嫁に滅私奉公を期待するなんて時代錯誤も甚だしいよ。