袖振り合うも多生の縁
「袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)」ということわざを聞くことがあると思います。よく聞くけれどもなかなか意味を正確に理解している人が少ないのもこのことわざの特徴。
ビジネスの場などでも自然な流れで話されることがある言葉ですから、意味を知らなくて赤っ恥をかかないように、正しい意味を理解しておきましょう。
この記事では「袖振り合うも他生の縁」の意味や類語、使い方や例文を解説します。
袖振り合うも多生の縁の意味とは
「袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん)」の意味は「道で人と服の袖が触れ合うようなささいなできごとでも、それは偶然ではなく前世からの因縁だから大切にしなければならない」ことを表しています。
これは、仏教の考え方をベースにしており、「多生」とは何度も生まれ変わることを表し、「多生の縁」は前世で結ばれた縁のことです。
「袖振り合うも他生の縁」の言葉自体は上方いろはかるたの札の言葉の一つです。現代でも初音ミクの曲のタイトルのベースになるなど、よく使われることわざでもあります。
よくある間違いとして、意味で考えてしまって「多少の縁」としてしまう人がいますが、これは間違いですので、気を付けてください。
袖振り合うも多生の縁の類語
- 躓く石も縁の端
- 一樹の陰一河の流れも他生の縁
袖振り合うも多生の縁を使った文章・例文
- そう冷たいことを言わずに助けてくれよ。袖振り合うも他生の縁と言うじゃないか。
- 袖振り合うも他生の縁というけれど、こう何度も会うのだからこれは運命なのだろうか。
- 袖振り合うも他生の縁ですから、この出会いを大切にしましょう。