パトス
「パトス」という言葉について解説します。
みなさんはこの「パトス」という言葉を見聞きしたことはあるでしょうか。
なかなか聞き馴染みがない言葉なので、初めて見たという方はかなり多いかもしれません。
逆にご存知という方の中では、一世を風靡したアニメエヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」の歌詞の中で「ほとばしる熱いパトスで」という一節があるので、そこで知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とはいえ、このパトスという言葉の意味は?と聞かれてすんなり答えられる人は本当に限られているような気がします。
ここではそんな「パトス」という言葉について、意味や使い方を詳しく紹介していきます。
ぜひ最後までご覧いただき整理・理解してみてください。
パトス(pathos)の意味とは
パトス(ギリシャ:pathos)とは「アリストテレス倫理学で、浴場、怒り、恐怖、喜び、憎しみ、哀しみなどの快楽や苦痛を伴う一時的な感情状態。情念とも」という意味の言葉となっています。
意味としては概念に近いものがあるので、なかなか把握しにくいかもしれませんが、ざっくりいうと「情念」と把握してもよいかもしれません。
先ほど出た「ほとばしる熱いパトス」=「ほとばしる熱い情念」と訳しても違和感はなさそうです。
ちなみに、パトスの対語は「エートス」で、意味は「人間が行為の反復によって獲得する持続的な性格や習性」です。パトスが一時的な情念で、エートスが持続的な習性。ここまで併せて覚えると、周囲から何こいつ尊敬のまなざしで見られるかもしれません。
パトスの使い方・例文
- 日常会話でパトスという単語を織り込むのは危険な行為に該当します。