統制
皆さんは「統制」という言葉をご存知でしょうか。
「とうせい」という読み方はお分かりかと思われます。意味も、何となくは分かる方が多いでしょう・
しかし類語との違いなどを具体的に説明しようとすると、難しいかもしれません。
今回は「統制」という言葉について詳しく解説します。
統制の意味とは
統制とは「多くの物事を一つにまとめておさめること」「国家などの組織が、一定の方針や計画に沿って指導・制限を課すこと」という意味です。
読み方は「とうせい」です。
動詞として使う場合は「○○を統制する」という使い方になります。
「統制」がうまく作用している状態を「統制がとれている」といいます。
似た意味の言葉に「統率」があります。
読み方は「とうそつ」で、意味は「多くの人々を集団としてまとめ率いること」です。
「統制」と「統率」の違いは、「○○する人」のイメージで考えると理解しやすいです。
「統率」の意味をたとえると、軍隊を率いて行進をするといったイメージです。
多くの人を導き同じ方向へ進ませる指導者が「統率者」です。
一方「統制者」は、規則や法律を作り民衆を管理する為政者です。
用例として一定の発言や表現に制限を課すことをいう「言論統制」などを挙げることができます。
現在の日本では自由主義が強く、権力による強い「統制」を忌避する傾向にあります。これは戦時中に国家が国民を「統制」し続け暴走したことへの反省によるものです。
統制の使い方・例文
- きっちりした制服に身を包んだ兵隊たちは、統制の取れた美しい行進をした。
- 彼は小さな集落に君臨し部族を統制する酋長だった。