門松は冥土の旅の一里塚
「門松は冥土の旅の一里塚(かどまつはめいどのたびのいちりづか)」という狂歌の意味について解説します。
一休さんこと一休宗純禅師が正月に詠んだ「門松は冥土の旅の一里塚」という狂歌の意味をご存知でしょうか。
この機会に意味を理解してみましょう。
門松は冥土の旅の一里塚の意味とは
門松は冥土の旅の一里塚の意味は「めでたい門松も、毎年立てるたびに年を重ねるから、死に近づく標示ともみれる」となります。
読み方は「かどまつはめいどのたびのいちりづか」です。
この句のあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続きます。
めでたいのう。あの世にまた一歩近づいたのだから。あの門松は冥土へ向かう道に置かれた一里塚だ。用心しなさい。と詠んだ一休の仏教界や世相への風刺が垣間見える一句です。
「門松」とは、年神を家に迎え入れるための依り代という意味があり、正月に家の門前に立てる松や竹の正月飾りのことです。
「冥土」とは、死者の霊魂が行く世界。あの世ともいいます。
「一里塚」とは、主要な街道など、一里(約4km)毎に榎や松などを植えて、旅人に距離を知らせる塚のことです。
門松は冥土の旅の一里塚の類語
<類語>
「正月は冥土の旅の一里塚」
門松は冥土の旅の一里塚を使った文章・使い方
<例文>
- 門松を見ると、あっという間の一年で、また年をとったと思うよ。門松は冥土の旅の一里塚とは言い得てる言葉だよ。
- 門松は冥土の旅の一里塚というが、年を重ねていくことで知ることも多く、この年でなければ出来ないこともあるから、一年一年を大切にしなさいという意味の解釈をするよ。