アネモネ
古くから神話や伝説などにも多く登場している「アネモネ」は、「クリスマスローズ」や「クレマチス」などと同じ種類のキンポウゲ科の多年草で、南ヨーロッパ原産です。
アネモネ属は温帯から亜寒帯にかけて100種類以上が分布していて、アルメニアの国花としても知られています。
3月~4月頃の春の早い時期に開花をはじめ、その色は赤や白、青や紫、ピンクなどとても多彩なカラーバリエーションで私たちの目を楽しませてくれます。。

アネモネの名前の由来
アネモネの名前は、ギリシャ語で「風」を意味する「anemos」が由来とされています。
春の風が吹き始めるころに花を咲かせ、風に揺れる様子がとても美しいことからその名前がついたといわれています。
英語では別名 「Wind flower(風の花)」と呼ばれているそうです。
アネモネの花言葉
多彩な色のバリエーションを持つアネモネは、その色によっても花言葉が異なります。
以下に色別でご紹介しましょう。
- アネモネ全般
- 白いアネモネの花言葉
- 赤いアネモネの花言葉
- 紫のアネモネの花言葉
以上のように、アネモネ全般では、悲しいイメージの言葉が並びますが、色別でみていくと、プレゼントとしてもピッタリな花言葉が多いですね。
アネモネの花言葉の由来
花言葉の「はかない恋」や「見放された」などの言葉は、ギリシャ神話の悲しい伝説に由来するといわれています。
以下で二つの伝説を簡単にご紹介しましょう。
西風の神ゼピュロスは花の女神フローラの恋人でしたが、侍女であるアネモネに恋をしてしまいました。怒ったフローラはアネモネを追放しました。ゼピュロスはフローラとの仲を保つため、侍女のアネモネを花の姿に変えたということです。
もう一つは、女神アフロディーテと青年アドニスのお話です。
キューピットの恋の矢により、女神アフロディーテは青年アドニスと恋に落ちます。しかし、アフロディーテにはすでに軍神アレスという恋人がいました。嫉妬と復讐に燃えたアレスは猪に姿を変え、狩りをしていたアドニスに襲い掛かり、それによりあっけなく命を落としました。その時流れた血からアネモネの花が生まれたとされています。
愛と復讐の悲しい伝説ですね。
アネモネの英語での花言葉
- 「anticipation(期待)」
- 「forsaken(見捨てられる・見放される)」
アネモネの誕生花
アネモネが誕生花になる日をご紹介しましょう。
- 1月22日 3月12日 3月13日 4月6日
- 4月2日(白)
- 4月4日(赤)