椿
古くから日本人に愛され、どこか健気で凛としたイメージがある「椿(つばき)」。
今回は、そんな「椿(つばき)」について解説していきます。
椿とは、ツバキ科ツバキ属の常緑中高木数種の総称をいい、光沢があり革質の濃い緑の葉を持ちます。
日本では、江戸時代から品種改良がなされ、現在の園芸品種数は2200種類以上とされています。
花は、一重や八重などがあり、その色も赤や白椿のほか、ピンクの椿などと様々です。
このほか、種子からは椿油が精製され、木材は工芸用として広く利用されています。
また、椿は常緑で冬でも青々と茂っていることから、松などとともに日本人に古くから神聖視され、神社やお寺、家の境などに多く植えらてきました。
そのため、椿にまつわる怖い怪談話などは、江戸時代以降各地に多く存在します。
よく、椿は「首が落ちるように花が散る」と言われることがあります。
これは、江戸時代に園芸の文化が町民にも広がり始めた際、椿も同様に広がりをみせました。
これを阻止しようとした武家が、このような怖い情報を広めたためとされています。
以降に花言葉などをご紹介しますが、何れも素敵な花言葉が並んでいますよ。

椿の花名の由来
椿の花名の由来は諸説あるようですが、何れも花よりも葉に由来するものが多く見受けられます。
以下でいくつかご紹介しましょう。
- 光沢のある葉から「光沢木(つやき)」が転じた説
- つややかな葉から「艶葉木(つやはき)」が転じた説
- 葉が厚いことから「「厚葉木(あつばぎ)」が転じた説
など、ほかにもまだまだあるとされています。
椿の花言葉
種類が豊富な椿は、その色などによっても花言葉が異なります。
以下で、色別にご紹介しましょう。
- 椿全般
- 赤い椿
- 白椿
- ピンクの椿
花言葉に「控えめ」が付くものが多いですが、これは、椿の花に香りがないことに由来するとされています。
椿の英語での花言葉
椿の英語での花言葉は以下のとおりです。
「admiration(敬愛・感嘆)」「perfection(完全・完璧)」
椿の誕生花
椿が誕生花とされる日をご紹介しましょう。
- 1月1日・1月25日・2月3日・11月11日・12月10日・12月21日(白)
- 1月2日(赤)