老舗
「老舗」という言葉を知っていますか?よくテレビや雑誌などでお店を紹介するときに使われていますよね。
何となくいい意味だとは分かりますが、言葉の定義や語源を知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回は「老舗」について説明していきます。
老舗とは?
まず「老舗」の正しい読み方から。これは(しにせ・ろうほ)と読みます。
どちらも正しい読み方ですが、一般的には(しにせ)ということのほうが圧倒的に多いです。
意味は「代々続き同じ商売をしている格式や信用のある店」「先代の家業を守り継ぐこと」です。
広い意味では、商業に関係しないながらも古くから関連する活動形態の先駆的な組織・団体を意味する場合もあります。
創業が古く歴史の長い、伝統をいまに伝える商店を説明する言葉としてよく使用されます。具体的に何年以上で老舗を名乗れるというはっきりした基準はなく、感覚的に使用されます。
京都や東京の下町などには老舗が軒を連ねており、歴史的な情緒を感じさせてくれます。
老舗の類語
老舗を別の言葉を使って表現するならば、「格式のある」「伝統のある」「成熟した」「アンティークな」「歴史を有す」「古くからある」などが挙げられます。 これらの類語を使って意味をより易しく説明することができます。
また、意味は若干異なりますが同じような雰囲気を持つ熟語として「名門」「古株」「元祖」「古参」などがあります。
老舗の語源
老舗はもともと【似せる、真似てする】などの意味がある「為似す・仕似す(しにす)」から「仕似せ」へと変化したものです。
江戸時代の頃から、先代の家業を絶やさず守り継ぐという意味で使われるようになりました。
「老舗」という字はもともと中国語の「老舗子」という言葉から来ているという説があります。
老舗の使い方・例文
1.ここは明治創業の老舗の和菓子屋さんです。
2.老舗の商店がいくつか廃業したのを皮切りに、数年でこの商店街はシャッター街と化した。
3.今度の旅行では京都を代表する老舗旅館に宿泊します。