爪の垢を煎じて飲む
「爪の垢を煎じて飲む(つめのあかをせんじてのむ)」という言葉の意味や使い方について解説します。
すぐれたひとを目の当たりにすると、「せめて爪の垢でも煎じて飲みたい」などと言ったりしている場面ってありますよね。
今回は、そんな「爪の垢を煎じて飲む」という言葉について、詳しく解説していきます。
しっかり覚えて、明日に役立ててくださいね。
爪の垢を煎じて飲むの意味とは
爪の垢を煎じて飲むとは、「すぐれた人に対した場合、せめてその人の爪の垢でももらってという気持ちで、その人にあやかるようにする」ことのたとえです。
叱咤激励したり戒めたりする意味で使う場合や、自分に対して願望のように使う場合など、その意味合いは意外と幅が広いですね。
ちなみに、「煎じる」とは薬草やお茶などを煮出すことで、薬を作る場合などに、この煎じるという言葉は使われています。
すぐれた人にあやかろうとするなら、たとえ爪の垢のようなものでも薬として煎じて飲めば、その効果があるのではないかというところからきているようです。
爪の垢を煎じて飲むの英語
「爪の垢を煎じて飲む」を英語に直訳すると、「Drink infusion of dirt of the nails」となりますが、この言葉だと、その意味がうまく伝わりませんよね。
「すぐれた人にあやかる」という意味合いですので、それを英語で表現すると
- to take a lessen from (教えを受ける)
- to follow in the footsteps of (足跡をたどる)
などが伝わりやすいかもしれませんね。
爪の垢を煎じて飲むの類語
「爪の垢を煎じて飲む」の意味が「すぐれた人にあやかるようにする」ということから、類語として四字熟語の以下の言葉をご紹介します。
- 採長補短(さいちょうほたん)
自分以外のすぐれた人の良いところを取り入れて、もっと素敵な人になりたいですね。
爪の垢を煎じて飲むの使い方・例文
- 習い事が上達しないので、師匠の爪の垢でも煎じて飲みたいわ。
- 彼女は思いやりがあるから、うちの子に爪の垢でも煎じて飲ませたいわね。
- 先輩の爪の垢でも煎じて飲めば、営業がうまくいくだろうか。