行き掛けの駄賃
「行き掛けの駄賃」という言葉について解説します。
みなさんはこの「行き掛けの駄賃」という言葉を見聞きしたり、使ったりしたことはあるでしょうか。
「都心に出る用事があるから行き掛けの駄賃で親戚の家にも寄ってみよう」といった感じで使いますが、
どういった意味で使われている言葉かご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、そんな「行き掛けの駄賃」と言う言葉について、意味や使い方などを解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただき、しっかりと整理・把握してみてください。
行き掛けの駄賃の意味とは
行き掛けの駄賃とは「事のついでに他の事をすること」という意味の言葉となっています。
ちなみに読み方は正しくは「ゆきがけのだちん」で「いきがけ」ではありませんが、口語としては「いきがけ」も使われています。
この言葉の語源は、馬子が問屋まで荷物を取りにいくついでに、他の荷物を運んで駄賃を得ていたことに由来しています。
馬子とは馬を引く職業、問屋は業者のことで、駄賃とは駄馬を引いてもらう賃金のことを指しています。
せっかく問屋まで馬を引くのだからと、一石二鳥を狙った馬子の姿が浮かんでくるのではないでしょうか。
この言葉の本質は「ついでにする」ということなので、行き掛けの駄賃ですることが、本来の目的を上回った使い方をすると誤用となります。

行き掛けの駄賃を使った文章・例文
- 遠方出張の行き掛けの駄賃で、観光していたら古い友人にばったり出会った。
- 練習試合が終わったらその高校にいる友達と会おう。行き掛けの駄賃としてはなかなか良いアイディアだ。