猫を被る
「猫を被る(ねこをかぶる)」ということわざの意味について解説します。
普段おとなしくしてるのに、急に豹変する姿を見ると「あの人猫を被ってる」というような使い方をする「猫を被る」という言葉の意味をご存知でしょうか。
この機会に意味を理解してみましょう。
猫を被るの意味とは
猫を被るの意味は「本性を隠し、おとなしそうに装うこと」「知っているにも関わらず、知らないふりをすること」となります。
読み方は「ねこをかぶる」です。
表面的に柔和な顔つきをして、穏やかに振舞うということです。女性に対して言う時がほとんどです。
猫を被るの由来
<由来>
猫は甘えん坊で寂しがり屋のわりに暴れん坊で手に負えない獰猛さを持っているという二面性から、あたかもおとなしい猫のように振舞う事(人)を指すの意。
「ねこ」は藁(わら)で編んだ筵(むしろ)のことですが、本性や本当のことを隠す時に「ねこ」を被ることからの意。
猫を被るの類語・対義語
<類語>
「本性を隠す」「いい子ぶる」「良い子ぶる」「可愛い子ぶる」
<対義語>
「化けの皮が剝がれる」「尻が割れる」「尻尾を出す」
「化けの皮を現す」「地金を出す」
<英語>
「a wolf in sheep's clothing」「She is fake」
「She plays the hypocrite」
猫を被るを使った文章・例文
<例文>
- 彼の前ではいつも猫を被っているから、彼がいなくなると本性出てくるのよ。まるで別人よ。
- いつも着物姿で楚々としたおとなしい人かと思っていたら、隣人があの人は本当は粗野な人なのと言ってたから、あの会合では猫を被っていたのよ。