種々
「種々(しゅじゅ、しゅしゅ)」という言葉を聞いたことがあると思います。
何となく理解して聞いているが、実は正確な意味や使い方には自信がないという方も多いかもしれません。また読み方もいろいろとあり、どれが正しいのか混乱してしまうでしょう。
今回はこの種々について意味や読み方、使い方などを例文を通して解説していきます。
種々の意味とは
種々とは、「いろいろ、様々な、異なるまたは多様な種類の、異種性が目立つもの」などという意味があります。
何となく読み方に自信が持てないでいる方も多いこの漢字ですが「しゅじゅ、しゅしゅ」と読まれます。しゅじゅと濁って発音するのが一般的ですが、しゅしゅと読むのも間違いではありません。古くはそちらが主流だったようです。
また、この漢字は「くさぐさ」とも読むとご存じでしょうか。くさぐさという読み方は私も知りませんでした。種種(くさぐさ)に関しては現代において一般的に使われているのを見かける機会は少ないと思います。主に古典の中で、いろいろな、様々なという意味として登場します。小説家、島崎藤村の夜明け前という作品の中にも、『やかましい名を種種作り設けて・・・・』などという一節があります。
種々の使い方・例文
最後に、種々の使い方をいくつかの例を挙げてご紹介します。
- この言葉の語源に関しては種々な説があり、専門家の中でも未だ論議が続いている。
- 英語の参考書一つとっても、実に種々さまざまである。購入前に内容をよく確認し、自分に合ったものを見つけるしかない。
- 種々な花々が会場のテーブルをにぎやかに飾っている。