冬至
「冬至」の意味や時期、冬至にまつわる食べ物について解説します。
夏至と同様に、その季節を実感することができる一日になります。
古くから冬至には、湯船にゆずを浮かべて入ったり、かぼちゃを食べたりとならではの習慣がありますが、都会に住んでいる方や若い方にとってはあまり馴染みがないかもしれません。
また、冬至の時期はいつなのか曖昧で、ニュースやお天気予報で知らされるまでわからなかったという方も多いと思います。
ちなみに、2017年の冬至は12月22日でした。
日本には四季があり、その季節ごとに行う風習があります。
昔からある風習は、時間が経つにつれて薄れてしまいがちですが、行うことによってその季節を実感できる大切な機会です。
せわしなく過ぎていく一年も節目を重んじることで充実していきます。
この機会に、冬至の意味や時期はいつなのかについて理解していきましょう。
冬至の意味とは
冬至とは、「二十二節気の1つで、春分や夏至、秋分と同様に四季の中央に置かれた中気。時期は、12月22日ころで、太陽の中心が冬至点を通過する。北半球では、1年の中で最も昼が短く、夜が長い日となる。」という意味になります。
冬至には、ゆず湯に入ったりかぼちゃを食べる習慣があります。
冬至の時期
冬至の時期はいつなのかというと、現在の定気法では太陽黄経が270度になるときになります。
2017年の冬至は、冒頭でもお伝えしたとおり12月22日でした。
冬至の期間は、次の節気である小寒前日までとなります。
西洋占星術では、冬至を山羊座の始まりとしています。
冬至にまつわる食べ物
冬至といえば、ゆず湯やかぼちゃが有名です。
実は、この他にも冬至にまつわる食べ物はいくつかあります。
冬至には、春の七草と同様に、冬至の七種(ななくさ)と呼ばれる食べ物があります。
古くから節目にはその季節にまつわるお供え物をする風習があります。
冬至には、運盛りという風習に基づき、他の節目と同じようにさまざまな食べ物をお供えします。
その冬至の七種とは、「南瓜」「蓮根」「人参」「銀杏」「金柑」「寒天」「饂飩」です。
「ん」が付く食べ物=運が付き縁起が良いということで、冬至にはこれらの食べ物をお供えします。
ご年配の方の中には、2017年の冬至にもこれらの食べ物を食べたという方は多いのではないでしょうか。
冬至にまつわる料理
冬至には、七種を使った料理を食べる習慣があります。
地域によって、かぼちゃと小豆を甘く煮た「いとこ煮」と呼ばれる料理があります。
いとこ煮と呼ばれる由来は、硬い食材をおいおい(甥甥)入れ、めいめい(姪姪)炊くという語呂合わせのようなものになります。
また、こんにゃく料理を食べる地域もあります。
こんにゃくは別名、砂おろしと呼ばれ、大掃除のあとなどに食べていたそうです。
冬至にこんにゃくを食べるのはその名残りだと考えられます。
冬至に入るゆず湯の歴史
ゆず湯は、江戸時代からあったとされています。
ゆず湯の習慣が広まったのは、銭湯の登場以後と言われています。
冬至と湯治の語呂合わせで、融通が利くとゆずをかけているという一説があります。