書き初め
小学生の頃に誰もがやる「書き初め」について、みなさんはどれぐらいご存知でしょうか。
冬休みが終わって学校が始まると必ずクラス全員で行う書き初め。なぜやるのか疑問だった方も多いのではないでしょうか。そんな「書き初め」について詳しく解説していきます。
書き初めの意味とは
書き初めとは、「年が明けて最初に書く字や絵のこと」を意味します。
通例としてお正月の1月2日に行われ、字の練習と、上達の祈願を込めたものだといわれています。そのため、現在のように書いたものを飾って残しておくのではなく、1月15日の行事の「どんど焼き」にて燃やすことで完結していました。
小学生の頃に習字しかやらなかったことから、文字を書くことだと思われがちですが、実際は文字だけではなく絵を書くことも書き初めにあたります。
同じ意味の言葉に「試筆(しひつ)」、「初硯(はつすずり)」などの呼び方があり、他に年始以外にも政治事などの物事が改まった時にやる「吉書(きっしょ)」なども書き初めの一種になります。
書き初めの由来とは
元々は「宮中(きゅうちゅう)」で皇室だけが行っていたものが一般に広まったと言われています。年明け最初に汲んだ水で墨汁をすり、恵方を向いて書く行事で、現在でも宮中のお正月行事として「吉書初め」が行われています。
また、本来は現在のような四字熟語ではなく、詩歌が書かれていました。
書き初めを使った文章・例文
- 小学校を卒業して以来一度も書き初めをしたことはなかったが、二十歳を迎えるにあたって
- 習字教室の前に並んだ書初めを見ると、どれも自分より数段上手いものばかりだった。