野暮用
「野暮用」という言葉をご存知でしょうか?
読み方は「やぼよう」と読みます。「ちょっと野暮用で」とか「野暮用を思い出したので失礼する」などといった使い方をしますね。
昭和の香りのする少し古風な言い回しでしょうか。
そんな「野暮用」について解説します。

野暮用の意味とは
「野暮用」とは、「些細で取るに足らない、つまらない用事。または仕事上の用事。日常的な用事。」のことです。読み方は「やぼよう」。
そもそも「野暮」とは、世間知らずで心の機微に通じないこと、またはそういう人のこと。あるいは洗練されていない、「粋」の反対。という意味があります。
つまり「野暮」って、流行にうとくオシャレやスタイリッシュさとは無縁なことを指す言葉なんですね。今どきの言葉で言えば「イケてない」。
ということで「野暮用」とは、「イケてない用事」という意味になります。
例えば、ジャージやスウェットでちょっとコンビニまで。
そんな時、家を出がけに近所の人に会ってしまったら、そんな些細な用事をわざわざ説明しませんよね。
そこで、「ちょっと野暮用で」と言うわけです。
お買い物や掃除など、日常のこまごました用事を済ませたいときも「野暮用があるので」と言ってその場を離れることができます。
また、仕事上外せない用事など、あまり人に言いたくない予定を濁す場合にも「野暮用」と使います。「ちょっと野暮用で」と言われたら、なんだかそれ以上ツッコんで聞けないような雰囲気ではないですか?
「野暮用」に対して「野暮用ってどんな用事?」なんて聞くのは、それこそ野暮ってものでしょう。
そんな、実は使い勝手のいい「野暮用」という言葉。ぜひ、覚えて使いこなしましょう。
野暮用を使った文章・例文
1.「あら、どちらへお出掛けですか?」「ちょっと野暮用で」
2.彼はパーティーでの歓談中に「ちょっと野暮用を思い出したのでこれで失礼する」と
席を立った。