濡れ場
皆さんは「濡れ場」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
映画などで突然濡れ場シーンが出てくると、つい緊張してしまいますね。
ベッドシーンやセックスシーンなどの言い方もしますが、古風でちょっと情緒のある単語ですよね。
それもそのはず、この言葉の語源は歌舞伎からきているのです。
今回は「濡れ場」という言葉について詳しく解説します。
濡れ場の意味とは
濡れ場とは「情事。特に、映画やテレビなどに登場するセックスシーン」のことです。
「ベッドシーン」、文脈によっては「ラブシーン」なども同じ意味です。
規制などで直接的な単語を使えない、または使いたくない時に用いる隠語の一種です。
もともとは歌舞伎の用語で、広い意味でのラブシーンのことを「色模様」といい、より深くきわどいものを「濡れ事」といいました。
「濡れ事の場面」が「濡れ場」になり、一般化していったようです。
歌舞伎で濡れ場といっても両方男性が演じていますし、舞台の上でもろ肌を脱ぐわけではありません。ついたてに影を映して表現する場合もありますし、場合によっては布団の上で男役が女形の髪をなでるという行為だけで濡れ事のシーンとする場合もあります。
現代の映像作品でも濡れ場の様子を描写する際は、観客の想像力にゆだねるようにいろいろと技巧を凝らされています。
そういった演出は、実は何百年も前から研究されているのです。

濡れ場の使い方・例文
- 今度、私の好きな女優さんがドラマで濡れ場シーンを演じるので、公開までの間ドキドキしている。
- 濡れ場の演出には時代によって様々な手法が使われる。