花を持たせる
「花を持たせる」という言葉について解説します。
「いえいえ、私は先生に花を持たせてもらっただけです」や「相手に花を持たせるくらいの余裕がある」などと使われる「花を持たせる」という言葉ですが、みなさんはこの言葉の意味をちゃんと把握しているでしょうか。
なんとなく意味は分かっているという方も多いと思いますが、ここでは花を持たせるの意味や使い方はもちろん、語源なども紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になって整理してみてください。
花を持たせるの意味とは
花を持たせるとは「人に名誉を譲る」「その人を立てて功を譲る」という意味の言葉となっています。
この言葉を使う際に多いのが「○○さんに花を持たせてもらった」というような使い方だと思いますが、意味としては「この名誉や功績は○○さんに譲っていただいたようなものです」という謙遜を意味しています。
花を持たせるの語源
この言葉は連句の用語が語源となっています。
連句とは一人が「五・七・五」でお題を振り、それに対して「七・七」で答えるという連想ゲームのようなものです。
そして、句の中に登場するものとして「花」は特別視されていて、花を詠む人はその中でも地位の高い人と決まっていました。
そのため、お題を振る際に特別に誰かに花の句を譲るようにしていたことからこの言葉が生まれたと言われています。

花を持たせるを使った文章・例文
- 今回の企画で、彼に花を持たせるように取り計らったのは、メンバー全員が彼の努力を知っていたからだった。
- 彼は誰よりも業績が良いが、偉ぶることなくいつも誰かに花を持たせる。