四角四面
「四角四面(しかくしめん)」という言葉をご存知でしょうか。
似た意味の「杓子定規」という熟語の方がポピュラーなため、この言葉の存在や意味を知っていても使ったことがあるという方はかなり少ないのではないでしょうか。
もちろん物体の様子を示す数学用語でも建築用語でもなく、日常生活でもこの言葉が当てはまる場面が多くあります。
ここではそんな「四角四面」について、意味や使い方をご紹介していきます。
四角四面の意味とは
四角四面(しかくしめん)とは、「物事に対する考え方が非常に硬いこと」を意味します。
「四角四面な性格」とは、融通が利かなかったり、物事を難しく考えてしまったりすることを指し、「頑固」や「堅物」、「厳格」といった言葉と似た意味で用いられます。
似た意味の言葉に「杓子定規」という言葉があり、融通の利かない人を指す場合については杓子定規の方がよりポピュラーに用いられています。
ただ、杓子定規が考え方が硬いことのみを指すのに対し、四角四面は真面目であることや、かしこまっていることなど「態度が硬い」ことも含んでいます。

四角四面の使い方・例文
- 脚本に対する理解が浅いと四角四面な芝居しか出来ないから、読み込みと教養は大事になってくる。
- 毎年採用試験に来る新卒のほとんどが四角四面な状態だが、数年に1人くらいは物怖じせず、オーラのようなものを感じる学生がいる。
- 四角四面な性格だった上司が、先日社長との面談を経てからは人が変わったように柔軟になって驚いた。