遺憾
皆さんは、何か心残りに思うことがありますか?
その気持ちを言い表す時は「遺憾」という言葉を使うといいでしょう。
なんだかピンとこないかもしれませんね。
日常で「遺憾」という言葉を聞くときは、あまり「心残り」という心情と結びつかない場面であることが多いです。
今回はそんな「遺憾」という言葉について詳しく解説します。
遺憾の意味とは
遺憾とは「思った通りに事が進まず残念に思うこと。心残りがあること」という意味です。
「遺憾に思う」「遺憾の意を表する」などというように使います。
この言葉を最も頻繁に使うのは、政治家ではないでしょうか。
テレビのニュースを見ていると、他国から自国の益を損なうことをされたり関係者が不祥事を起こした場面などで、総理大臣が「大変遺憾に思う」と発言している場面をよく見かけます。
それ故に間違われやすいのですが、「遺憾」という言葉に「怒り」の意味はありません。
この「遺憾」という言葉は端的に言うと「残念だ、○○ということになって悲しい」ということなので、あくまで自分の感情にのみ言及した言葉です。つまり、相手を非難するという要素を極力最小限にとどめた言葉なのです。
本心では怒りに震えていたとしても、言葉を荒げてしまうと相手との関係がさらにこじれてしまいます。
責任の重い立場で無用な争いは控えねばならない、しかし何らかの不興を感じていると表明しなければならない時には、この「遺憾」という言葉は大変便利なのです。
遺憾を使った文章・例文
- 謂れなき中傷を受けてしまい、遺憾の意を表します。
- 誠に遺憾ながら、予期せぬトラブルが起こり準備が間に合いませんでした。