鶏口となるも牛後となるなかれ
皆さんは、「鶏口なるとも牛後となるなかれ(けいこうなるともぎゅうごとなるなかれ)」という言葉をご存知でしょうか。
故事成語の一つですが、日常会話で使うことはまずないので見聞きしたことの無い方がほとんどだと思います。
この記事では、「鶏口なるとも牛後となるなかれ」の意味を解説させていただきます。
鶏口となるも牛後となるなかれの意味とは
「鶏口なるとも牛後となるなかれ」とは、「大きい集団の配下として服従するよりも、小さい集団の長である方が良い」という意味です。「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」と省略して四字熟語として使うこともあります。
鶏口牛後の鶏口とは鶏のくちばしで、小さい集団や弱い集団のリーダーの例えです。牛後は牛のお尻で、大きい集団に従う者の例えです。
戦国時代、秦が強くなり他国を圧倒している時に、蘇秦という人が韓、魏、趙、楚、斉、燕の6つの国の王に「秦という大きい集団に従うのはやめて、独立した一国の王として秦に立ち向かうべきだ」と説いたことから、この言葉ができたとされています。

鶏口となるも牛後となるなかれを使った文章・例文
ここで、「鶏口なるとも牛後となるなかれ(けいこうなるともぎゅうごとなるなかれ)」を使った例文をご紹介します。
1.大企業の下請けなんかやめて、自分達で新しい企業を立ち上げる方が良いに決まっている。鶏口なるとも牛後となるなかれという言葉もあるじゃないか。
2.鶏口なるとも牛後となるなかれという言葉もある通り、ガキ大将に従うだけで何もできない弱虫より、1人でもガキ大将に立ち向かえる強い子になりなさい。